■ねこの絵本 翻訳版



cover品切れ 絵本 ターニャのぼうけん ロートラオト・ズザンネ ベルナー(Rotraut Susanne Berner), 斉藤 洋・訳
750円
ほるぷ出版 ほるぷ海外秀作絵本シリーズ 96年・初 B カバーしわ・イタミ 定価1523円

退屈な日曜のお昼過ぎ、おじさんとおばさんがおうちへやってきます。
「ターニャ。おみやげだよ」と、赤いボールを渡すふたり。
「ターニャ。おそとであそんだら?」とおかあさん。
お外はあたたかくて静かです。新しいボールはいいにおい。
ボールで遊んでいるうちに。古いおうちにボールがとんでいってしまって…。

ロートラオト・ズザンネ・ベルナーは1948年、ドイツのシュトラットガルト生まれ。
ミュンヘンでグラフィックデザインを学び、83年、ツェレスチーノ・ピアッチ・ブックデザイン・グラフィック賞を受賞。
本の装丁、挿絵をたくさん手がけていて、これが初の絵本作品。
お部屋の片隅にタンタン本が置いてあったり、モビールやテーブルのデザインが凝っていたりと、随所に遊び心が。
顔のあるテントウムシやチョウ、花々などがたくさん描き込まれているあたり、チェコ絵本ふうでもあり、
いかにもドイツの絵本ぽくもあります。作り手が楽しんでこしらえている空気が伝わってくるようです。

ハードカバー サイズ 天地 20.5センチ×左右 27.1センチ



cover cover絵本 3びきのこねこ V.ステーエフ・文 ジュリオ・マエストロ絵 やぎたよしこ(八木田宜子)訳 ほるぷ出版 77年 
3600円 C+ カバーイタミ・シミ・ヤブレ

いたずらざかりの3びきのこねこは、みんな毛の色が違います。
ところが、3びきがあそんでいると、白いねこが3びきになっちゃったり、
黒いねこが3びきになっちゃったり・・・。ユーモラスで、実に楽しい話です。
この話は、もともと、ソ連のステーエフという有名な絵本作家(文・絵とも)の作品なのです。
そのステーエフの原作を、ミラ・ギンズバーグという人が英語に翻訳し、
それにジュリオ・マエストロという人が絵を描いたのが、この「3びきのこねこ」です。
ストーリーは同じですが、マンガ風のステーエフの絵と、
現代的で洗練されたマエストロの絵で、
ふたつはまったく異なった作品になっています。
日本語訳は、英訳から行ないました。
絵本の翻訳の場合、文章だけを訳して絵は元のままなのがふつうですが、
絵までかえてしまったのは、珍しい例でしょう。
美しいクリーム色をバックに、3びきのこねこたちが
生き生きとあばれまわる様を、親子そろってお楽しみください。
絵をたんねんに見れば見るほど、思わず笑いたくなってしまいますよ。(カバー より)

3びきの表情、目の色・・・カバーにあるとおり、見れ見るほど楽しくなります。
細かく描きこんだ部分と、余白の白との対比も大変効果的。
古い本ですので、カバー表・裏にシミがあります。また、カバーの上側に4-5か所、
裂け目が入っています。

ハードカバー 32ページ サイズ 天地 29センチ×左右 22センチ

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cover品切れ 仕掛け絵本 こどものともだち ラリー・シャピロ文 キャロル・アンドリュース絵とデザイン わだよしおみ・訳
大日本絵画 フラワーえほん 81年・2刷
1300円 B 当時の定価780円

リボンをつまんで矢印の向きに回すと、絵がくるっと変わります。
また静かに引き戻すと、もとの絵に戻ります。

厳密にいうと、ねこだけの絵本ではありません。
見開きごとに、「にわとり」「うし」「ひつじ」「みつばち」「いぬ」そして「ねこ」という展開。

あまったれのこねこ、かわいいね。
まりに じゃれて あそんだり、
おひざのうえで いねむりしたり。
(リボンを ひいて まわします)
おおきい ねこは つんと すまして
きふじんみたい。
おけしょうが すき。
(リボンを ひいて もどします)
ねこは いつも こどもと あそぶ。
だから ねこは こどもの ともだち。

リボンをひいてまわしてみると・・・。
子どもとまさに対等に遊んでいるねこの絵柄が出てきます。

版元品切れ
ハードカバー サイズ 天地 17.3センチ×左右 16.6センチ



cover絵本 パンプキンのゆめのたび 絵・ショーン・ライス 文・ポール・ライス 訳・斉藤たける 福武書店 84年・初版 
1000円 B カバーなし 表紙・裏表紙に光をあてるとわかるようなキズ 扉・奥付・本文ややシミ 当時1200円

ねこのパンプキンは夢を見るのが大好き。
お気に入りのイスの上で今日もスヤスヤ。
でも、いつもいつも同じところで眠るのでは飽きてしまいます。
どこでどんなふうに眠ったら気持ちいいか、あるいは、具合が悪いか、
パンプキンの夢想・妄想は次々とふくらんで・・・。
風船みたいにふくらんで空に浮かんで眠ったり、
クジラの口の中で眠ったり、大きなねこの雪だるまを作って中で眠ったり、
南極で眠ったり、とびきり大きくなって地球を丸ごと寝床にしてしまったり・・・。
眠っているねこを見て思いついたのではないかと思うような、生かした傑作絵本。
「ドードーを知っている」コンビの作品ですが、発想と絵が秀逸。

ハードカバー 32ページ サイズ 天地 27.2センチ×左右 21.5センチ

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cover絵本 おどるねこネリー ナタリー・バビット 訳・たなかまや 評論社 児童図書館・絵本の部屋 95年・初版 
850円 B+ カバー

おばあさんは手先が器用です。あやつり人形の「ネリー」を作って、
毎日午後になると、糸をあやつって踊らせてくれるのでした。
家の中には本物のねこも一匹いました。
おばあさんは「トムにいさん」と呼んでいました。
トムにいさんはおばあさんの家にいたいときはいるし、
夜になると出かけました。いつもねこたちの行く場所があったのです。
トムにいさんは、けっして、おばあさんのものではなく、自分だけのねこでした。
毎日午後になるとネリーが踊るのを眺めるトムにいさん、
「自分ひとりで踊ったら、もっと楽しいのに」とネリーに言います。
あるとき、おばあさんが亡くなってしまって、
「わたし、どうしたらいいの? わたしのおばあさんがいなくなってしまって・・・」とネリーは嘆きます。
そんなネリーに対してトムにいさんは・・・。

自由って何? 深いテーマを含んだ絵本かも。月の夜の晩、ねこらが踊る見開きが圧巻!

ハードカバー 32ページ サイズ 天地 22.2センチ×左右 19.2センチ



cover品切れ 絵本 ネコ踏んじゃった! 文・阿部まりあ 絵・ユゼフ・ウィルコン グリーンピース出版会 90年 
1200円 B カバー背部分、上部イタミ 本文僅かにはがれあと めくりジワ 奥付にラベルあと 当時2500円

フランス革命200年の1989年7月14日、
サン・ジェルマン・デュ・プレにあるカファ「ドゥ・マゴゥ」で
出会ったミッシェルという名のねこ。
とても美しいねこでしたが、なぜか顔はペッチャンコでした。
「私・・・・・・7月14日って大嫌い」「私にとって、パリ祭(7月14日)は、最悪な日」
ミッシェルが語り始めます。

あのグリーンピースがこのような絵本も作っているのですね。
静やかな余韻を残すような、大人向けの絵本。
1930年、ポーランド生まれのユゼフ・ウィルコンのイラストを存分に楽しめる大型本。
表3には「ワルシャワ郊外で、たくさんの動物とともに暮らし、
東ヨーロッパで最も人気の高い画家の一人と評されている」と書かれています。

大型本なので、画像は左右が切れています。
ハードカバー サイズ 天地 27.7センチ×左右 24.3センチ



cover品切れ ツバメとトラネコ ある愛の物語 ジョルジェ・アマード 高見英一・訳 イラスト・カリベ 新潮社  83年・初版
2200円 B カバー裏表紙部分に色うつり 小口天に少シミ 帯あり(切れ、あり) 当時1200円

嫌われものの中年のトラネコと、若くて美しいツバメ嬢がばら色の恋をしました・・・・
これは昔々、動物たちが言葉を話すことができた頃の悲しい愛の物語です。(帯より)

「この本はブラジルの作家、ジョルジェ・アマードという人が書いた幻想的な物語です。
私がはじめて手にした本は英語版でしたが、次々に現われて来る動物たちの、
少し不格好ですが素朴でユーモラスで表情豊かな姿かたちに心を動かされました。
とくに悲恋物語の主人公である少々横着なトラネコの春から夏にかけての希望にあふれた楽しげな姿や
秋から冬にかけて次第にうらぶれてゆく顔つきを見つめているうちに本当にかわいそうに思えてきました。
作者が本文のなかで書いているように、
「要するに、非常に秀れた物語というものは読む者、聞く者を泣かせるのです」(訳者あとがき より)

訳者がそののち苦労して手に入れたポルトガル語版の絵は、美しい色刷り。
ところどころにきれいな色彩の絵文字が散りばめられた豪華本とのこと。
作者は、祖国を追われて家族とともにパリに移り住んだ1948年
「ただ書くことの喜びのために書き、一歳の誕生日を迎えた息子のジョアンへのプレゼントにした」のですが、
贈物は間もなく行方不明になってしまい、76年になってようやくジョアンが偶然発見。
カリベが素晴らしい水彩画を描き添えて、もともと公にする気がなかったアマードも
感動的な絵を前にしてついに出版を承諾したのだとか。
実は、人種問題、階級闘争のこといまで言及した寓話なのではないかと、あとがきに書かれています。
本書にはカラーではありませんが、1色でカリベの絵が散りばめられています。

ハードカバー 134ページ サイズ 天地 19.4センチ×左右 12.7センチ



coverポストカード・ブック KLIBAN'S CATS クリバンのネコちゃんたち ビー・クリバン絵
チャールズ・イー・タトル商会 96年・初
2500円 B+ 当時の定価1545円

なごみものの絵柄がいっぱい。ポストカード30枚が集まった1冊です。
1枚ずつ切り取ってポストカードとして飾ったり、どなたかに送ったり、
そのまま1冊の画集として眺めたり、と、お好みのままに。

ビー“ハップ”クリバンは漫画家、ヒューモリスト、イラストレーターとして
世界的に知られています。コネチカット州、ノーウォークで生まれ育ち、ニューヨークに出て
ブルックリンのプラット・インスティチュートとクーパーユニオンで絵画とデザインを学びました。
30年以上にわたり雑誌『プレイボーイ』に定期的に寄稿し、また多数の本を発表し、
その何冊かは数カ国語に翻訳されています。
…クリバンは一般に縞々トラネコの本の著者として最も知られており、
世界のキャットマニアのベストセラーとして20年以上も人気を得ています。
…クリバンは1990年に55歳でこの世を去りましたが、“彼のネコ”と
漫画の主人公たちはずっと生き続けています。(まえがき より)

ソフトカバー サイズ 天地 12センチ×左右 17.5センチ

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