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■型抜き絵本
●スペイン語版 Tim se escapa(うさぎのTim、広い世界へ)画・Pierre Probst(ピエール・プロブスト) Libreiria Editorial ARGOS,S,A,Barcelona 1968年 2700円 B 鉛筆書き入れ 背の下はし少イタミ 表紙・裏表紙角オレすじ
どなたか、スペイン語を訳した文章が鉛筆で書き込んであります。
書き込みがあってイヤだなんて思わないでくださいね。
おかげで、とてもストーリーがわかりやすいのです。
うさぎのティムは家族と一緒に農場で暮らしています。
お母さんうさぎは「もっとニンジンをたくさん食べないと、大きくなれませんよ」と言いますが、
ティムは「大きくなるために? 僕ら、いつもオリにいるだけなのに・・・」と。
ところが、ある日、農場番の人がオリの戸を閉め忘れました。
しめた、とばかり、ティムはオリから出て外の世界へ飛び出します。
ところが、水がいっぱい入ったタルに落ちてしまいビショ濡れに。
農場で卵をあたためていたお母さん鶏が「ヒヨコが一羽いなくなってしまった」と悲しそう。
よし、じゃあ、僕がヒヨコを探してあげようと張り切って捜索に出かけます。
もとは、パリ Libaririe Hachetteから出版されたフランス語版ですが、そのスペイン版。
日本では「カロリーヌ」シリーズでおなじみのピエール・プロブスト(1913年―2007年)。
小さなコッカー・スパニエルを観察しながら、何度も何度もスケッチを重ねて
「カロリーヌ」シリーズのキャラクター・ユピーが誕生したのだとか。
世界中で人気となった「カロリーヌ」も世界各国で版を重ねるにつれて、
お話の内容やイラスト、巻構成が変化していったとのことで、熱いパッションの持ち主だったのでしょうね。
この本でも、ウサギやヒヨコ、そのほかの動物をよく観察して、
入念に描いたようで、イキイキした動物たちの楽しい物語になっています。
何度も作り直された絵本のようで、現行版は雰囲気がずいぶん違います。
この手のペラペラした型抜き絵本はイタミやすいため、貴重だと思います。
12ページ 天地 いちばん長い部分で23.4㎝ほど×左右16㎝
中ページを見る 画像は、上はし部分が切れています
●スペイン語版 Tim detective(探偵うさぎのTim、大活躍)画・Pierre Probst(ピエール・プロブスト) Libreiria Editorial ARGOS,S,A,Barcelona 1968年 2700円 B 上はし少ヨレ
おそらく、上の本の続きとなるようなお話なのではないかと。
うさぎのティムがヒヨコを救って、親のニワトリに無事、渡します。
もとは、パリ Libaririe Hachetteから出版されたフランス語版ですが、そのスペイン版。
「中ページを見る」とご覧ください。なんと、イキイキした動物たちの表情!
12ページ 天地 いちばん長い部分で25.7㎝ほど×左右15.5㎝
中ページを見る 画像は、上はし部分が切れています
●スペイン語版 Picotin y blanquino(ロバのピコティンと、うさぎのブランキーノ)画・Romain Simon Libreiria Editorial ARGOS,S,A,Barcelona 1970年 2700円 B 表紙・裏表紙に少オレすじ
もとは、パリ Libaririe Hachetteから出版されたフランス語版ですが、そのスペイン版。
Romain Simonは、ピエール・カストールのシリーズでも素敵なイラストを手掛けています。
重労働を課せられてたロバのピコティン、孤独と疲れで苦しい日々でした。
ところが、あるとき逃げ出します。
そして、ウサギのブランキーノと出会って、森のおうちで2匹で音楽を奏でるのです。
ラストシーン、さまざまな楽器を奏でる夢を見ながら眠っているさまが
どこか切ないながらも、とても可愛らしい、、、
イラストを眺めるだけでストーリーが伝わってきます。ぐっときます。
12ページ 天地 いちばん長い部分で22㎝ほど×左右15.5㎝
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●ドイツ語版 Die Zauberflote(魔笛) 文・画 Juan Ferrándiz Castells Carlsen Verlag GMBH-Hambrug Edigraf,Barcelona 1962年 2500円 Bー 表紙の笛パーツ欠 表紙・裏表紙にオレすじ 型抜きの靴にあたる部分はしオレすじ
森で出会ったおばあさんに親切にしたところ、お礼にもらった魔法の笛。
少女が笛を吹くと、なんと、キノコがたくさん現れます。
たくさんのキノコの収穫を持ち帰った少女を見て、少年も笛を吹きますが、カエルやヘビが現れるばかり。
最後はハッピーエンドで、キノコがたくさんたくさん!
既視感をおぼえる絵柄ですよね。
Juan Ferrándiz Castells(1918年ー97年)はスペインのイラストレーター。
バルセロナで生まれて、童話、子どものための詩、クリスマス・カードなどのイラストを多数手がけています。
大人の役割であっても、子どもを描きながら表現したのだとか。
彫刻や詩も手掛けているようです。
20ページ 天地 いちばん長い部分で23.8㎝ほど×左右17㎝ほど
中ページを見る 画像ははしが切れています
●スペイン語版 Minus i els ratolins(マイナスとマウス) 文・画 Juan Ferrándiz Castells Edigraf,Barcelona 1970年 2400円 Bー 綴じ部分ややイタミ 表紙・裏表紙にオレすじ
スペイン語といいますか、バルセロナで出版されたもので、
作者がバルセロナ生まれということもあり、カタルーニャ語かも。
絵本の中では、なんでもあり? 猫とネズミがともに仲良く暮らすお話。
猫がたくさん、ネズミがたくさん、可愛らしいタッチで描かれています。
猫が抱っこしたネズミが掲げた旗には、平和の象徴と思われる鳩?
角度によって絵柄がかわるステッカーつきです。
20ページ 天地 いちばん長い部分で24.3㎝ほど×左右17㎝ほど
中ページを見る 画像ははしが切れています
●スペイン語版 El Valiente Toni(勇者トニ) 文・画 Juan Ferrándiz Castells Edigraf,Barcelona 1971年 2400円 Bー 表紙の出っ張り部分少切れ 表紙・裏表紙にオレすじ
表紙のメダル部分に、リボンが裏面からつけられています。
テープでとめてあったようですが、テープそのものは劣化しています。
観光地で綱渡りをして、人々を楽しませ、大人を救った少年のお話でしょうか?
裏表紙は、彼の後ろ姿の絵柄になっています。
20ページ 天地 いちばん長い部分で24.3㎝ほど×左右17㎝ほど
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●スペイン語版 Mantenga Limpio El Corazon(街と、人の心をきれいに保つために)文・画 Juan Ferrándiz Castells Edigraf,Barcelona 1972年 2700円 B 表紙・裏表紙に少オレすじ
表紙の主人公は、胸に角度によって絵柄がかわるハート型のステッカーをつけています。
裏表紙は、彼と猫の後ろ姿になっています。
街をきれいに清掃することによって、天使たちが君臨して、
人々にあたたかい夢をもたらしたようなお話かと。
街並のイラスト、空や建物の青、紫がとてもきれいです。
20ページ 天地 いちばん長い部分で25.3㎝ほど×左右17.5㎝ほど
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●スペイン語版 L' ESCOLANET DE LA VERGE(聖母の祭壇)文・Jordi Canigo 画・Constanza Raylu,Barcelona 年代記載なし 1800円 B 表紙・裏表紙に少オレすじ
スペイン語というより、カタルーニャ語のようです。
鳥に石をあてようとしたり、いたずらっ子だった少年が
改心して教会に通うお話なのでしょうか?
絵柄を眺めて、お話を想像してみてください。
16ページ 天地 いちばん長い部分で23.5㎝ほど×左右16.8㎝ほど
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●スペイン語版 LA PEQUEÑA BAILARINA(小さなバレリーナ) Arnalot Editor 年代記載なし 1800円 B シミ
ロバに乗って、さらには船に乗って海へ繰り出す少女。
クジラの潮に船ごと持ち上げられてしまって大慌て。
でも、クジラとも仲良くなれて、みんな、めでたし。
夢みたいな楽しいシーンが、さらさらっと軽やかに描かれています。
12ページ 天地 いちばん長い部分で17㎝ほど×左右11.8㎝ほど
中ページを見る 画像ははしが切れています
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